米国降伏～米本土戦争終結

8月23日：パナマ守備軍団がミッドウェイ諸島で上陸を完了。
8月28日：パナマ守備軍団がウェーク島で上陸を完了。
8月29日：第23歩兵軍団がグアムで上陸を完了。

8月30日：第1戦闘飛行団が中島 キ-43 1式戦 隼に改良。

１式戦「隼」の配備が始まった。１式戦は日本陸軍機の中で、最も有名で最多生産数を誇る機体。

9月4日：呉海軍工廠が「改良型空母」を開発。

史実における帝国海軍最高殊勲空母「翔鶴」級の建造が可能に。

9月10日：中国（国民党）がユンナンを併合。

9月10日：パナマ守備軍団がサモアで上陸を完了。

9月12日。

現実の中国共産党政府だけでなく、国民党までもチベットにちょっかいを出しおったか。
もっとも史実において、清国滅亡以来の中華民国歴代政権は、独立国として存在していたチベットを「中国の一部分」だとする主張を行ってきたわけだが。

蒋介石のやつ、広西軍閥・雲南軍閥（ユンナン）を併合して大陸南西部が落ち着いたので、いよいよ矛先を西部に向けてきたらしい。

チベットの民よ、もう少しがんばっていてくれ！

さて一方で、我が日本は占領米国の戦後処理を始めることにする。

9月15日。

1845年に米国28番目の州として併合されて以来、92年ぶりの「テキサス共和国」復活である。ただし、日本の属国ではあるが。

国家の概要はこのとおり。

政府首班のウィリアム・リー・オダニエルはテキサス州の元知事だった人物らしいが、国家元首のジェームズ・バー・Ｖ・アルレッドなる人物はググっても出てこない。

9月15日：テキサスは日本, 満州とインドネシアの側に立ってアメリカ合衆国に宣戦を布告。

南北戦争以来、再び同じ米国人同士が相食むことになった。
それを尻目に我が日本軍は、パルチザン対策の守備隊を残して引揚げを開始する。

9月29日。

この日、第3騎兵軍団がアンカレッジに進駐。ここに至ってようやくルーズベルトは日本への降伏を決意。第3騎兵軍団司令官・徳永中将から稲葉四郎・陸軍総司令官への連絡は、外務大臣・広田弘毅に伝えられ、広田は急遽現地入り。ここにアンカレッジ会談が開かれた。

以下、アンカレッジ会談で調印に至った降伏文書のおおまかな内容。

1．帝国は旧合衆国領をテキサス共和国・アメリカ（南部）連合国・カリフォルニア共和国・日本領北東アメリカ及びアラスカ並びに太平洋諸島に4分割する。

2．帝国はテキサス共和国・アメリカ（南部）連合国・カリフォルニア共和国の3カ国政府に対して、民族自決の原則に則り完全なる自主権を保障する。

3．帝国はテキサス共和国・アメリカ（南部）連合国・カリフォルニア共和国の3カ国政府との間に、安全保障を目的とする軍事同盟を締結する。

4．テキサス共和国・アメリカ（南部）連合国・カリフォルニア共和国の3カ国政府は、同国内及び太平洋地域における帝国の行動の自由を保障する。

5．テキサス共和国・アメリカ（南部）連合国・カリフォルニア共和国の3カ国政府は、旧合衆国と帝国が締結したる通商条約を締結し、帝国が必要とする物資の供給を保障する。

6．旧合衆国が保有したるパナマ運河は、以後帝国が永続的に施政権及び管理権を有する。

アメリカの時計は約100年ほど巻き戻された。

なお、ルーズベルトをはじめとするアメリカ合衆国最後の政府首脳の身柄は日本統治下のワシントンD.C.に移送された。1938年6月1日から始まる軍事裁判で、ルーズベルトは終身禁固刑の判決を受け、服役中の1945年4月12日に死去（したことにする）。