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2012年3月 9日 (金)

なぜ「悪魔のキューピー」は電車に乗らないのか

このブログの運営と並行してツイッターにも手を出していまして、そちらでは、広島抗争を扱った文献の中から、名言(迷言?)をピックアップしてつぶやいておるわけですが、本日、次のようにツイートしたところ・・・

「警察に会うたら電車の中じゃ逃げられん。逃げられんいうことは、撃たにゃいけん、殺さにゃいけんけん。わしゃ歩くんじゃ」大西政寛

「どのシーンの台詞ですか?」という返信をいただきました。ツイッターの制限文字数140文字以内では回答しきれませんので、この記事内で紹介します。

この台詞は、戦後の広島県呉市の極道界で、最も凶暴と恐れられた「悪魔のキューピー」こと大西政寛のものです。

映画「仁義なき戦い」では「若杉寛」として梅宮辰夫が演じた役ですが、映画の中ではこの台詞は出てきません。本堂淳一郎著「悪魔のキューピー『仁義なき戦い』外伝・大西政寛の生涯」が出典です。

悪魔のキューピー―「仁義なき戦い」外伝・大西政寛の生涯

以下、該当箇所を抜粋します。

戦後の(呉の)焼け跡にはじめて市電が通った頃な、本通りから広長浜まで電車で行けるのに、広におった(住んでいた)大西は絶対に電車に乗らんと、コトコト、コトコト歩いて帰ったんじゃそうじゃ。
「電車で帰らんかい」
爺ちゃんがレールを指して言うと、大西は答えたそうじゃの。
「警察に会うたら電車は逃げられん。逃げられんいうことは、わしゃ撃たないけん、殺さないけんけん、わしゃ歩いて帰るんじゃ」

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